壱萬クラブ-待合室
[エッセイ] [掻き揚げうどん] 02/12/07
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君もきっとそうだと思うが、ボクはうどんが好きだ。
本当は蕎麦の方が好きだけどうまい蕎麦食えるところがないのでうどんが好きだ。

夜勤明けに駅の側で立ち食いうどんを頂くのが楽しみだ。
夜勤明けのうどんの汁は疲れた心に染み渡る。
いつもたのむのは掻き揚げうどん。
夜勤明けに立ち寄る時間は朝10時頃、半端な時間なので人もまばら。

いつものように注文する。
ボク:「掻き揚げうどん!」
おばさん:「掻き揚げ?」
ボク:「うどん・・」
(耳遠いのかな?それともIT関係者の夜勤明けは声に張りがないのかな?)
そしていつものように掻き揚げうどんがでてくる。

またお店にやってきた。
(元気が大切)
ボク:「掻き揚げうどんくださ〜い!!
おばさん:「掻き揚げ?」
ボク:「うどん!」
いけない、元気に言ったつもりが「くださ〜い!」にストレスつけてしまった。
そしていつものように掻き揚げうどんがでてくる。

こうして何回か通ううちになんとも嫌な気分に襲われてきた。
そう、このおばさん、かならず注文を聞き返す癖がある。

ボクは思った。
(きっとうどんより蕎麦を注文して欲しいんだ・・)

またお店にやってきた。
(今日はちょっと掻き揚げのトーンを小さく言ってみよう。)
ボク:「(掻き揚げ)うどん!
おばさん:「掻き揚げ?」
ボク:「うどん・・・^^;」
そしていつものように掻き揚げうどんがでてくる。
「うどん、うどん」これを2回言わされるのがなんともつらい。

今度行った時はいきなり「ソバ!」と言って見るか?
でも「掻き揚げ?」と言われたらどうしよう。
ちなみにこのおばさんの声は耳が痛いほどでかい。
それでも夜勤明けのうどんは好きだ。
店を出ると朝日が目にしみる。
地下鉄の階段を降りると、これから出社するけだるそうなサラリーマンが次々と反対方向に階段を上りすれ違って行く。ミッドナイトエクスプレスのラストシーンが頭をよぎる時。
この瞬間がたまらなく好きだ。

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